グリーンネットまほら：インタビュー Vol.02
土用じゃないよ、第２日曜日だよ
「う」なぎじゃないよ、「う」きぶいだよ
「う」なぎじゃないよ、「う」きぶいだよ
第二回目の今回は、海岸清掃団体 湘南ウキブイの代表・熊沢博樹氏にビーチクリーン活動についてお話をうかがいました。
左：湘南ウキブイ代表理事：熊沢博樹氏
右：約２時間弱の清掃活動で集まったゴミ
（編集部） 具体的にはどのような活動をしているのでしょうか？
熊沢
「当初は「湘南ウキウキブイブイズ」という名前で2005年7月から神奈川県、茅ヶ崎の海岸で、ビーチクリーン活動を開始しました。
現在は毎月第2日曜日の午前9時45分から12時まで茅ヶ崎ハンマーヘッドビーチで活動をしています。
ビーチクリーン活動を始める前、湘南を中心に趣味で音楽活動をしており、発信の場を探していました。 そのことを地元の方に相談したところ、音楽活動もよいが何か地元に貢献できることも考えた方がよいとアドバイスを受けました。
ある日、ヘッドランド海岸に遊びに行ったとき、一緒に行った友人家族の子供が瓶のかけらで足裏を切ってしまう事故が起こりました。 このことが地元の方から言われた地元への貢献とも繋がりビーチクリーンにいきついたわけです。
当時の音楽仲間からも「個人でビーチクリーンを行うことは微力かもしれないが、無力ではない」と言われ、そして「湘南ウキウキブイブイズ」を立ち上げ活動を開始しました。 数年後、行政から表彰されることになってしまい、流石にその名前はないだろう？と・・急いで「湘南ウキブイ」と改名し現在に至ります。」
ビーチクリーン活動を始める前、湘南を中心に趣味で音楽活動をしており、発信の場を探していました。 そのことを地元の方に相談したところ、音楽活動もよいが何か地元に貢献できることも考えた方がよいとアドバイスを受けました。
ある日、ヘッドランド海岸に遊びに行ったとき、一緒に行った友人家族の子供が瓶のかけらで足裏を切ってしまう事故が起こりました。 このことが地元の方から言われた地元への貢献とも繋がりビーチクリーンにいきついたわけです。
当時の音楽仲間からも「個人でビーチクリーンを行うことは微力かもしれないが、無力ではない」と言われ、そして「湘南ウキウキブイブイズ」を立ち上げ活動を開始しました。 数年後、行政から表彰されることになってしまい、流石にその名前はないだろう？と・・急いで「湘南ウキブイ」と改名し現在に至ります。」
↑ 左：代表理事 熊沢博樹氏。 右：聞き手・マリンネット編集部 田中克希
（編集部） 16年間の活動の中で変化はありましたか？
熊沢
「活動当初は、冷蔵庫、ブラウン管テレビ、原付バイクなど大型ごみがありました。代わってマイクロプラスチック（以下：MP）が目立つようになり、年々増加傾向にあります。
メンバーにも変化があり、最初に立ち上げたメンバーで残っているのは私だけです。引っ越しなどで離れていった仲間もいたり、もともと音楽活動が発端であったので、音楽に力を入れたい人たちは離れてしまいました。
今のウキブイはビーチクリーン活動に専念したいメンバーが中心となっています。事務局長の小島くんは、音楽イベントのお客さんだったのですが、初期から一緒に活動しています。」
メンバーにも変化があり、最初に立ち上げたメンバーで残っているのは私だけです。引っ越しなどで離れていった仲間もいたり、もともと音楽活動が発端であったので、音楽に力を入れたい人たちは離れてしまいました。
今のウキブイはビーチクリーン活動に専念したいメンバーが中心となっています。事務局長の小島くんは、音楽イベントのお客さんだったのですが、初期から一緒に活動しています。」
（編集部） 最初は音楽イベントが気持ちよくできればいいかな、という気持ちではじめられたのでしょうか？
熊沢
「そうですね、そんな感じでした。
最初のころは、とにかく音楽をやるために地元に奉仕活動しなければ、という義務感がありました。」
最初のころは、とにかく音楽をやるために地元に奉仕活動しなければ、という義務感がありました。」
（編集部）いつ頃からビーチクリーン活動に真剣に向き合い始めたのでしょうか？
熊沢
「だいたい5年くらいです。2010年くらいからウキブイの組織も形が整ってきました。
また、イベントに参加される方も3年周期で変わります。参加者の年代も変わり、小学生が中学生になり、中学生が高校生になり、そのうちお母さんになられた方々が来られます。 そのあたりで、ビーチクリーン活動に真剣に取り組みたい参加者が多いということがわかってきて、私たちもやらなくては、という気持ちになりました。」
また、イベントに参加される方も3年周期で変わります。参加者の年代も変わり、小学生が中学生になり、中学生が高校生になり、そのうちお母さんになられた方々が来られます。 そのあたりで、ビーチクリーン活動に真剣に取り組みたい参加者が多いということがわかってきて、私たちもやらなくては、という気持ちになりました。」
（編集部）今までの活動で大変だったことは何でしたか？
熊沢
「15年前は大型ゴミばかりでした。だから大人数で活動すると、毎回ゴミ袋300袋くらい集まって運搬や処分に困った思い出があります。
今は大型ゴミが減ったせいか、MPが目立っています。MPごみを減らすためには、MPを海でどう拾うかというよりも、街のごみを減らす必要があることを伝えていかなければなりません。 大変な部分ですが、やりがいを感じています。」
今は大型ゴミが減ったせいか、MPが目立っています。MPごみを減らすためには、MPを海でどう拾うかというよりも、街のごみを減らす必要があることを伝えていかなければなりません。 大変な部分ですが、やりがいを感じています。」
（編集部）マイクロプラスチックは海から来るのではなくて、街から出るのですね。
熊沢
「そうですね。ビーチクリーンは、根本的な解決策ではないのです。
街でごみを捨てる人々の意識を変えない限り、海のごみをいくら拾っても、海はきれいにならないのです。」
（編集部）運営は皆さんボランティアでしょうか？
熊沢
「はい、僕たちは資金的な補助や援助を受けずに、16年間、私やメンバーのポケットマネーで活動を続けています。
ビジネス性がないため、県や行政も私たちに寄り添ってくれている感じがします。」
ビジネス性がないため、県や行政も私たちに寄り添ってくれている感じがします。」
↑コロナ禍を受けて、運営及び参加者の感染症対策を徹底して活動を実施。（写真左）
また、仕切りパネルなど小道具の一部はメンバーによる手作りだ。（写真右）
また、仕切りパネルなど小道具の一部はメンバーによる手作りだ。（写真右）
↑MPごみが増えている。３分間チャレンジでMP集めを競って商品をゲットしよう。
（編集部）様々な企画が行われていますが、人気のある取組みを教えて下さい。
熊沢
「3分間チャレンジでは、上位入賞者に賞品を準備しています。10～30代の女性の参加者が多いため、スキンケア用品などの賞品を提供しており、ご好評いただいております。
また、3分間チャレンジで集めたMPを使用し、瓶に詰めて展示しました。こちらは神奈川県とのコラボで電車吊り広告となりました。」
↑ 3分間チャレンジでは3分間でどれだけMPを拾えるか競う。筆者は7ｇでした。
↑ 運営メンバーの方々
（編集部）最後にマリンネット読者の方に一言メッセージをお願いします。
熊沢
「私たちウキブイは海を大切にしたいという思いから、海岸から環境保全活動に取り組みたいと考えています。
皆さんにはビジネスのフィールドから環境保全に取り組んでいただきたいと思っています。
そしてお時間があれば、是非、ウキブイの活動にご参加いただければと思います。ありがとうございました。」
熊沢 博樹（くまざわ ひろき）
1976年 熊本県天草市生まれ
1977年 神奈川県茅ヶ崎市に家族で転居
2005年 湘南ウキウキブイブイズ 発足 代表理事
2016年 海岸清掃団体 湘南ウキブイに改称 代表理事
1976年 熊本県天草市生まれ
1977年 神奈川県茅ヶ崎市に家族で転居
2005年 湘南ウキウキブイブイズ 発足 代表理事
2016年 海岸清掃団体 湘南ウキブイに改称 代表理事
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