更新日:2020年2月10日 マリンネット株式会社
第1回 船舶におけるサイバーセキュリティとは?①

IoT、AI、ビッグデータ、ブロックチェーンなど毎日耳にしない日はない言葉ですが、どれもコンピューターとインターネットを使って様々な情報を入手し、活用してその機能が果たせるものばかりです。 そのコンピューター・ネットワークの安全対策=セキュリティというものがサイバーセキュリティと言われているものですが、具体的にはどういうことでしょうか?

まずは、コンピューターやネットワーク・インターネットの弱点は何かを考えてみましょう。 ウィルスに侵されることという答えが出て来る人は素晴らしいです。が、もう少し原点に帰ってみましょう。

そもそも電源が無ければコンピューターは動きません。電源供給も重要な要素となります。 そして基本ソフトであるオペレーティングシステム(OS)が動かなければこれまたコンピューターは機能しません。 電源が入り、OSが起動して初めてアプリケーションソフトが使えます。

ウィルスに侵されないようにする以前に電源が確実に入り、OSが起動することが大切なのです。 ネットワーク・インターネットにおいても同じように通信機器が正常に動いているか、通信ソフトが機能しているかというハードとソフトの両面において安全対策を講じなければなりません。「おーい、パソコンが全く動かないぞー、どうにかしてくれー」「電源入っていますか?」「あ、コンセントが抜けていた」なんていう会話をしたことありませんか? 良くある話だと思います。

特に船舶におけるサイバーセキュリティを考える際には、陸上から遠隔で管理する為に、このハード面における正常・異常を確認するということ、対策を講じることが大切になってくるということを改めて強調させていただきます。 その上でソフト面での対策を考えるべきです。

次回は、船舶におけるソフト面のサイバーリスクとは何か?考えていきたいと思います。