2020 ミス日本「海の日」はさくらんぼ産地のご出身
山形大 森谷 美雲さんのインタビューです

< 第490回 > Wed Jul 01 00:00:00 JST 2020掲載


2020ミス日本「海の日」
森谷 美雲さん


――ミス日本応募のきっかけについて教えてください。


 コンテストについては母から紹介されて知りました。大学1年生の頃からリポーター活動をしていて、将来はアナウンサーを目指していますが、アナウンサーの仕事は多方面からの情報を届けることなので、自分の知らない世界や分野のことを知りたいと思っていました。このコンテストを通じて自分の知識を広げ、自分の可能性を広げられると思って応募しました。


――ミス日本のファイナリストは半年間、各方面の勉強会を受講すると伺いました。勉強会で特に印象に残っているものについてお聞かせください。


 元宝塚トップスターの鳳 蘭(おおとり らん)先生によるウォーキングの講座です。相手に思いを届けたいという心の底からのパッション、そして全身からあふれ出るようなエネルギーに感銘を受けました。


――ウォーキングの具体的な教えはどういったものでしたか?


 「私は、ここにいます」と言いながら歩くのです。自分の存在を皆に知ってもらうということを言葉にして歩くレッスンでした。中学生の頃からモデルをしていて、ウォーキングに関しては経験があり、むしろ自分の得意分野だと思っていたのですが、未熟でした。心の底から相手に伝えていくことの大切さを勉強しました。


――ミス日本「海の日」受賞までの道のりの中で一番大変だったことは何ですか。


 地方に住んでいて東京との距離がある中、他のファイナリストと比べた時、物事のとらえ方も違うなと感じました。地方に住んでいるということで悩むこともありましたが、山形に住んでいるという自分のルーツを強みとして発信しようと思ってからは、とても前向きになりました。


――ミス日本「海の日」に選ばれた瞬間はいかがでしたか。


 素直に本当にうれしかったです。そして、受賞できなかった他の候補者は皆、半年間、一緒に勉強会を受けて来た仲間だったので、そういったみんなの思いも自分が背負って一年間活動していかなければと責任を感じたことを覚えています。また、私は「海」と言われた時に海水浴のイメージだったのですが、海と言ってもレジャーだけでなくビジネスやそこで働く方々など、これまで知らなかった新しい分野について知ることのできるチャンスに期待が膨らみました。


――ミス日本「海の日」のこれまでの活動と今後の活動予定についてお聞きしたいと思いますが、やはり、新型コロナウイルス感染拡大の影響は大きいのでしょうか。


 ミス日本「海の日」は実際にイベントなどに参加する活動が中心なのですが、感染の広まりでマリンレジャーや海運、海産物関連などの催しの多くが中止になってしまっているのが現状です。そんな中、「海の事故ゼロキャンペーン」の活動を予定しているほか、まだアイディアベースですが、海技資格協力センターさんと共同で「船に乗る楽しみ」をPRする計画が上がっているところです。2月には小型船舶免許の2級を取得しました。たくさん勉強したので取れて良かったです。外出自粛明けに状況を見ながら、ミス日本「海の日」としての活動を楽しみつつ取り組んでいきたいと思います。


――ミス日本「海の日」を通じて挑戦してみたいことはありますか。


 実はマリンレジャーや釣りもしたことがないのです。自分で経験することでより具体的に発信できると思うので、そういった手軽にできることをまず体験したいと思っています。また海のゴミ問題が気になっています。まずは、自分でゴミ拾いに行くことから始めたいと思っています。最近は外出自粛の影響でテイクアウトによるプラスチックゴミも増えていると聞いています。解決に向けて少しでも力になりたいと考えています。


――特技の「即興ダンス、人を応援すること」について詳しくお聞かせください。


 小学校一年生の頃からチアダンスをやっています。チアダンスはヒップポップやジャズなど色々なジャンルを踊るので、テンポがゆっくりでもリズミカルでもどちらでも、どんな曲でも踊れるようになりました。これが私の特技です。チアダンスには常に笑顔で人を応援し続ける心、”チアスピリット”があります。私がチアダンスを続けてきた理由はそのチアスピリットです。日常においても人を応援する心をもって生活していきたいと思っています。今も大学のサークルでチアダンスを踊っています。


――チアダンスを踊っている人は、いつも笑顔ですが、素敵な笑顔でチアダンスを踊るための秘訣のようなものはありますか。


 私は自分の笑顔を観客の方に移そうという思いで踊っています。笑顔が伝わっていき、自分の目の前でお客さんが笑顔で手拍子してくれたり、踊ってくれたりした時は最高に嬉しい瞬間です。


――見ている人にも笑ってもらえるようにという思いを込めているのですね。


 


――今回はオンラインインタビューではありますが、画面上でもお顔を拝見していて美肌でいらっしゃるのがよくわかる森谷さん、欠かせない美容法を教えてください。


 3、4月、肌荒れが気になっていたのですが、運動不足だと気付いて5月に毎日15分、動画を見てダンスをするようにしたら、肌荒れが治ったのです。今では毎日のルーティンになっています。


――他にも健康面で普段から心がけていることはありますが。


 勉強会の中で、太陽の光を浴びて体内にビタミンDが生成されると快眠できると聞いてから、曇りの日でもなるべく外に出るように気を付けています。最近は新型コロナウイルス感染予防のための免疫力の重要性についても取り上げられていますが、朝日が昇るとともに目を覚まし、暗くなったら寝るという生活リズムの大切さを改めて感じています。


――ミス日本「海の日」はやはり太陽ですね(笑)。続いて、座右の銘を教えてください。


 「意志あるところに道は開ける」です。コロナウイルス感染拡大による外出自粛の影響で塞ぎがちになるところ、逆に家で何ができるか考える時間をもらったと前向きに考えるようにしています。どうすれば自分ならではのミス日本「海の日」になれるのか、みなさんにどんなエールが送れるのかを、この言葉を思い返しながら、考えています。


――思い出に残る「一皿」を教えてください。


 つい最近も食べたのですが、母の作る山形県の郷土料理の芋煮です。具材に私の出身地、東根市名産のお麩は欠かせません。ちなみに例年、山形で開かれる芋煮フェスティバルでは日本一大きな直径6メートルほどの鍋が使われています。東北地方には様々な芋煮がありますが、山形の、母の芋煮が私にとっては一番です。


――心に残る「絶景」についてお聞かせください。


 毎年行っている酒田で見る、日本海の夕日が私の中の絶景です。


――アナウンサー志望ということですが、どんなアナウンサーになりたいですか。


 アナウンサーになることを通じて、自分で発信できる女性になりたいという思いがあります。この自粛期間を通じて、自分の故郷の山形をもっと日本全国に知ってほしいと強く感じました。新型コロナウイルスの影響で県外から人が来ないこともあって、山形県内の企業の倒産が続いています。SNSで県内企業の取り組みを紹介するなど、自分が少しでも力になれればと思っています。山形を発信していきたいです。


――モデルのお仕事もされているそうですが、特に気を遣う点は何でしょうか。


 服を着る仕事では、どんな人がどんな場面で着る服なのかイメージをしてカメラの前に立つことに重きを置いています。一日で30着くらい着るので、後半はついぐたっとなってしまい、なかなかOKが出なくなってしまうのですが(笑)。今、自分が目指しているアナウンサーの仕事でも、どんな人がどんな情報を求めているのか、どんな人に向けたニュースなのか、きちんと理解したうえで伝えることによって一層、相手に届くと思っています。モデルの仕事を6年ほどやって来て、見る人、受け止める人の立場で考えることの大切さを学びました。



【プロフィール】

(もりや・みう)
山形県出身 山形大学人文社会科学部4年
将来は「受け手目線のアナウンサー」を目指す 

■ミス日本公式サイト(http://www.missnippon.jp/


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