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2021ミス日本「海の日」は「冬夏青青」をモットーにする
吉田 さくらさんのインタビューです
< 第500回>2021年05月31日掲載 
 ミス日本「海の日」
吉田 さくら 氏


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――ミス日本応募のきっかけについて教えてください。

 祖母が勧めてくれたのがきっかけでした。コロナ禍でもチャレンジして自分を成長させたいという思いがあり、OGの方々がミス日本ファイナリストの勉強会を通じて成長し、様々に活躍していると知り、自分もこうなりたいと憧れを抱きました。


――ミス日本は内面の美・外見の美・行動の美の3つの美を備えている女性を「日本らしい美しさ」と謳っていますね。

 私は幼い頃から*茶道をやっていて、日本文化を大事にしたいと考えているので、「日本らしい美しさをちゃんと身につけてみたい!」と感じました。


――ミス日本のファイナリストが受講する勉強会は、立ち居振る舞いや伝統文化、歴史など各方面のトップの教えを受けられるそうですね。年々、勉強会を受けたくてファイナリストを目指す応募者も増えていると聞きました。ミスもその内のお一人ということですが、勉強会の中で、特に印象に残っているものは何でしょうか?

 全部と言いたいところですが、最後に受講した、ダンサーのTAKAHIRO先生のダンス講座です。TAKAHIRO先生はマドンナのバックダンサーを務められたほか、欅坂46などのアーティストの振付を担当されている「ダンス界のレジェンド」です。緊急事態宣言下だったためリモート勉強会となったのですが、自分の良さをいかに見つけ、これからの人生の軸を固めるかについてとても熱く語ってくださり、これまでの自分について振り返るとともに本番でどんな自分を表現したいか、考えが固まったように感じてとても印象的でした。


――リモート勉強会でも、自分の人生を振り返るほどのインパクトがあったとは素晴らしいですね。


――ミス日本「海の日」のこれまでの活動と今後の活動予定についてお聞かせください。

 受賞後、小型船舶免許2級を取得しました。筆記・実技試験のどちらも海上のルールや安全について学び、ミス日本「海の日」に就任した実感がわきました。*海技資格更新を呼びかけるポスター撮影では、あいにくとても寒い日だったのですが、それでも海風を体に受けながら実際に自分でボートを操縦し、海を身近に感じることができてとても楽しかったです。
また*ジャパンインターナショナルボートショーにゲストとして参加させていただきました。ボートオブザイヤーを受賞された関係者の方にボートへの思いをお聞きしたり、様々に海に関わる団体様のブースにご挨拶させていただいたりして、こうした活動を重ねていくごとに「海」ファミリーの皆さんに徐々に近付いていると実感している途中です。



――マリンネットでは海運・造船業界の情報発信を行っていますが、この業界は何か大きな事故でもない限り、一般の方々から注目されることの少ない世界です。

 そんな海運が日本の貿易に関わる輸送の99.7%を支えていると知った時は本当に驚きました。大勢の方々が人目に触れないところで働いてくださっていること、エールを送るべき存在だと思います。「海の日」として発信する責任をいただいたからには、まずは自分自身が学んだ上で、多くの方々へ広く発信していきたいと考えています。


――是非、伝えていただきたいと思います。また我々、海事業界で動きが盛んになっているのが環境対策で、例えば2020年には船舶燃料に含まれる硫黄分濃度の規制がスタートしています。一方で、もっと日常生活に密着したところで行動を起こせるものもあると思いますが、ミス日本「海の日」としてはいかがでしょう。

 ミス日本が公式に貢献を宣言している*SDGs(Sustainable Development Goals、持続可能な開発目標)に「海の豊かさを守ろう」という目標がありますが、ミス日本「海の日」として、例えば海洋プラスチックゴミ削減のためにペットボトルの代わりにマイボトルを持参したり、*海のエコラベル認証を受けた商品を選んだりと、日常生活で誰でもできることを発信していくことに意味があると考えています。海のエコラベルはスーパーに並ぶ水産物だけでなく、ハンバーガーチェーンのフィッシュバーガーにも表示があります。このマークかわいい、といった気軽な感覚で関心をもつ人が増えていくように、海の豊かさを守るための活動を広げていきたいと考えています。


タイトル――ミス日本「海の日」の声かけで、ささやかであってもできることを見つけて、それを続けていこうという動きが高まっていくと良いですね。


――将来の希望は「報道に関わる仕事に就き、多くの人々に影響を与える存在」とのことですが、具体的にはどんな影響を与えたいと考えていますか。

 小さな頃から新聞を読むことに親しんで来た私は、記事を書くことで、多くの人々が、社会で起きているたくさんのことに関心を持つきっかけとなるよう、少しでもお手伝いができればと思っています。教育格差問題に取り組むNPOで活動をしているのですが、そのNPOの活動について知ったのも、紙面に取り上げられているのを目にしたのがきっかけです。それぞれが可能性を広げ、チャンスをつかむための機会をつくることができればと考えています。


――欠かせない美容法は何でしょうか。

 勉強会で教わったことの一つに「皮脳同根」という言葉がありました。皮膚と脳は根っこでつながっていて、脳みそ(精神)が常にハッピーでないと皮膚にも影響してしまう、というものです。この言葉を知って以来、常にポジティブ思考でいるように意識するようになりました。何でも前向きに考えるように心がけることで自然と表情が明るくなり、「幸せホルモン」が分泌され、肌にも良い効果が表れると実感しています。


――ストレスは肌に出るとよく言われますが、その逆ということですね。


タイトル――座右の銘に挙げている「冬夏青青」という言葉について教えてください。

 常緑樹がいつの季節にも変わらず青々と茂っていることから、固い信念をもっているさまを表しています。私も芯をもっている女性になりたいと憧れていて、また「冬夏青青」という漢字のきれいさにも惹かれ、この言葉を大事にしています。


――常緑樹は落ち葉が少ないように見えますが、実際には葉っぱがよく入れ替わると聞きました。芯をもつことと同時に新陳代謝を欠かさず、それによって常に青々として美しいそうです。まさにミスのようですね。


――思い出に残る「一皿」について教えてください。

 平凡ですが、家庭で作る卵焼きです。台所に立つ母の姿に幼い頃から憧れていて、私も料理をしてみたいと言っていたのですが、火を使うので危ないからと止められていました。ある日、ようやく願いが叶い、初めて母と一緒に作って食べた卵焼きの味は忘れられません。料理が大好きで、今でもよく作るのは卵焼きです 笑。


――何か隠し味があるのですか?

 私の家では代々、だしをとるのを大切にしてきました。この秘伝のだしを入れることで、卵焼きが私の家庭の味になるのです。


――心に残る「絶景」について教えてください。

 「日本で唯一、砂浜を車で走ることのできる「千里浜なぎさドライブウェイ」です。ミス日本コンテストの勉強会が始まった昨年10月頃、ファイナリストに選ばれた皆さんそれぞれが個性を持っていて素晴らしい方ばかりで、つい自分と比較してしまい、落ち込みがちになっていました。そんな時、「三密」を避けられる海なら良い気分転換になるのではと、石川県金沢市に住む親戚が連れて行ってくれたのです。ちょうど夕方で、日本海に沈んでいく夕日を眺めていると、悩みが自然と吹き飛ぶような穏やかな気持ちになりました。今思えば海に助けてもらったようで、ミス日本「海の日」に選ばれるご縁があったように感じます。




 
【プロフィール】
(よしだ さくら)
群馬県出身 明治学院大学社会学部3年生
特技は*トランペット演奏*バトン*茶道
将来は「取材対象に寄り添う新聞記者」を目指す
 
■ミス日本公式サイト(http://www.missnippon.jp//

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