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【まりたん第2回】
「船が好き、海運業界が好き」なメンバーが支える歴史ある船舶ファイナンス
みずほリース 船舶営業部のみなさまです
< 第507回>2021年10月18日掲載 
 みずほリース株式会社 船舶営業部
部長 黒田 仁 氏
次長 菊池 尚史 氏
部長代理 落合 伸彦 氏
課長代理 坂本 直聡 氏

 






――みずほリース船舶営業部のご紹介、強みについてお聞かせください。

黒田 船舶ファイナンスは会社設立(1969年)当初より手掛けている歴史ある分野です。リース会社の中でも船舶ファイナンスの取り組みは早かったのではないかと思います。当社は海運市況が良い時も悪い時も継続して船舶ファイナンスに取り組んで参りました。
 営業職8名の内、通算在籍年数10年以上が5名と長年船舶ファイナンスに従事し専門的なノウハウを有するスタッフが多く、お客様のニーズに即した様々なスキームを提供できるのが強みだと考えています。
 オペレータ―向け財務戦略ニーズに即したリースファイナンスと、船主向けモゲージローンを柱に、その他、共有船事業や船舶ファンドへの出資も手掛けています。


―― 2019年10月1日に社名変更されましたね。

黒田 2019年3月にみずほ銀行との資本業務提携により、みずほグループの持分法適用関連会社となる唯一のリース会社となり、これを内外に明確に示すため、同年10月に興銀リースからみずほリースへ社名変更しました。船舶案件でもみずほ銀行との連携は今まで以上に強まりました。


――みなさんのご経歴についてお伺いします。

黒田 1991年4月の入社と同時に船舶営業部に配属され、1997年4月より大阪支店で船舶以外のリース営業に従事した後、2001年3月再び船舶営業部に配属され、2019年4月より現職につきました。金融業界への就職を検討していたところ、中でもリース業界は自由度が高いと聞いていたため志望しましたが、海運の世界については全くイメージを持っていませんでした。

菊池 1991年に入社し、最初の配属は大阪支店で一般のリースを担当していました。船舶営業部には1998年4月~2002年12月まで在籍、その後約10年間別の業務に従事し、2012年6月に船舶営業部に再配属され現在に至ります。船舶営業部に最初に配属が決まった当時は、ボリュームのある英文の契約書に苦戦しました。ただ、海運業界の人は懐に飛びこみ甲斐のある人が多く、船舶ファイナンスの業務は楽しかったです。2002年に異動になったときは、もう少し船舶ファイナンスをやりたいと思っており、10年越しに実現することができました。

落合 1997年に入社し、船舶営業部に配属されました。約1年の在籍後、国際部門に配属となり国際投資業務および海外リース業務を約3年経験しました。その後オートリース部門に配属され、自動車リースを6年経験。その6年の内4年は大阪勤務でした。そして2007年に再び船舶営業部に配属となり14年間シップファイナンスに携わっております。
 リース会社に入社しましたが、特殊部門への配属が続き、パソコンなどの所謂一般リースに携わっていないのが弱みであり強みです(笑)

タイトル
坂本 2005年4月に川崎重工(造船)入社後、経理・管理部門に1年間所属、その後は14年間営業職に従事していました。2020年6月にみずほリース・船舶営業部に転職しました。川崎重工では15年勤務する中でほぼすべての船種に関わり、ある種の達成感のようなものを感じ、新たなことへチャレンジしたいという気持ちが強くなりました。海運・造船の知見をベースに、全く異なる業種がないかと探しているときに、みずほリースとのご縁があり、「これだ!」と運命を感じました(笑)


――思い出に残っている仕事はありますか。
タイトル
黒田 お客様からお招きいただいた進水式や竣工式は全てが思い出に残る仕事です。特に担当者としてお客様から直接案件をいただき条件交渉・社内承認取得を経て無事契約できた新造船が待望の進水の日を迎え、スリップウェイを滑り降り海上にその勇姿を浮かべた時は、毎回感動しウルウルします。小旗を振って皆で出航を見送る時も同様です。家業で船主業を行っている方も多いですので、進水式や竣工式で船主さんのご家族や社員の皆様が集まって喜んでいらっしゃる姿を拝見すると、ひとつの船が結んでくれたご縁を感じ胸が熱くなります。

菊池  上記の通り海運バブル期を知らない「出戻り」なのですが、2012年6月に再度船舶営業部に配属となった際に、色んな意味でこの仕事の面白さや怖さを感じました。当時のニュース記事でケープサイズの新造船価が1億ドル、中古船価が1億5,000万ドルと見た記憶があります。1回目の配属時に自分が携わっていた案件では円換算で三十数億円だったものもあったことを考えると、海運のボラティリティの大きさは魅力でもあり怖さでもあると感じました。

落合 特定の仕事という訳ではないのですが、自分達がファイナンスを手掛けた船舶の進水式典に参加した際に、軍艦マーチが流れる中、その船が海に入っていくシーンを目の当たりにするとき「大きな仕事が出来たなぁ」という実感が得られ感無量になります。船舶ファイナンスは大きな金額となることが多く、進水まではお客様との折衝、社内決裁事務手続き、個別の各契約書の作成等、様々なことを乗り越えた後となるため、喜びもひとしおです。
 ”モノを扱う”ということは、リース会社ならではの特徴であり、最大の魅力だと思っておりますので、大きな船舶という”モノ”を目の当たりにする進水式は毎回思い出に残ります。進水式にいたるまでの時間・労力はかなり大きいので、船舶営業部でしか味わえない感慨深さです。


坂本 現在、入社後1年4ヶ月で経歴が浅いため、思い出という言葉を使うのは適切ではないかもしれませんが、昨年末に落合さん担当案件の副担当として、社内決裁取得から契約締結までの一連の業務を経験させて頂いた事は、みずほリースでの最初の契約実績として今後も自分の心に刻まれると思っています。


――コロナ禍で大きく変わったことはありましたか。

黒田 社内外の皆さんと飲みに行けなくなったこと、海外出張や海外旅行に行けなくなったことです。坂本さんや他のメンバーの歓迎会がまだできていません。オンラインでは開催しましたが、早く部員全員が集まれる日が来てほしいです。海外のお客様にも定期的に直接お会いしたいですし、そうすべきだと思っています。プライベートでは、大リーグ・エンゼルス・大谷翔平選手のリアル二刀流を生で観に行きたいですね(打者大谷は2年前に観てきました)。

         

菊池 在宅勤務により運動量が減り、5キロほど体重が増えてしまいました。

落合 テレワークにより家で仕事をすることが多くなり、家族と共に過ごす時間が増え、特に平日に夕食を妻や子供たちと一緒に食べて会話できるのは大変嬉しいことです。一方で、両親など離れた家族や会社の仲間と会うことが少なくなり寂しい気持ちもあります。会社の同僚と飲みに行く機会も全く無くなってしまいました。

坂本 私の場合、たまたまコロナ禍の始まりと転職時期が重なった事もあり、仕事もプライベートも大きく変わりました。やはり何と言っても、出張・接待・ゴルフが激減した(と言うよりゼロになった)事とテレワークにより、家族と過ごす時間がこれまでの何倍にもなった事です。


――休日はどのように過ごされていますか。

黒田 ゴルフが主で、練習・ラウンド・ゴルフ番組視聴です。コロナ禍で会社関係のゴルフは原則禁止のため、最近は主に妻と行っています。女子プロは若い選手の台頭がめざましく面白いですね。中でも今年のプロテストで同時合格した18歳の双子の岩井姉妹(明愛・千怜)に注目しています。

菊池  上記体重増加を何とかしたい為、サイクリングやジム通いをしています。

タイトル
落合 趣味で卓球をやっていますが、コロナ禍となってからは全く出来ていません。息子が二人おり二人とも野球をしているのですが、最近は休日に息子の野球の試合を見に行くことが多いです。家で自分だけの時間が取れたときは、大好きな読書に時間を費やします。

坂本 コロナ禍以降は自宅で映画鑑賞・読書や、公園で息子とサッカー・ジョギングをする事が多いです。映画は大好きで中学時代から様々なジャンルのものを観てきました。

――最近の関心事や、感動したことはありますか。

黒田 大リーグ・エンゼルスの大谷翔平選手が、二桁勝利&ホームラン王、MVPを取るか注目しています。また、オリンピック・パラリンピックでの選手たちの活躍、特に柔道の阿部一二三・詩兄妹の金メダルや卓球の水谷・伊藤ペアの準々決勝ドイツ戦での大逆転には感動しました。

菊池  最近、へそくりをためて小さなバイクを買いました。17年振りに乗るバイクなのですが、昔若かりし頃のワクワクする感覚が思い出され、休日を楽しみにしています。

落合 今年の夏のオリンピック/パラリンピックTOKYO2020は感動し勇気を貰いました。特に今までパラリンピックを目にすることが殆どなかったのですが、さまざまな競技でアスリートが活躍する姿に心うたれました。パラ卓球で、エジプトのハマドゥー選手が口でラケットを持って、足を使ってサーブを打つ姿にはかなりの衝撃を受け、自分も頑張ろうという気持ちになりました。
 最近の関心事は、子供たちと一緒に応援している地元のプロ野球チーム千葉ロッテマリーンズが、リーグ優勝できるのか・・・ということです。


坂本 最近の関心事は、社内外の皆さんといつ飲みに行けるようになるのかです。
コロナが完全に終息するのは難しいと思いますが、オンライン飲み会ではもの足りないので飲食店に飲みに行ける程度には収束してほしいです。



――今後の仕事の展望を教えてください。

黒田 金融機能提供のみならず、お客様の事業パートナーとしての立場での取り組みを強化していきたいと考えています。コロナの状況下では新規の顧客開拓も課題ですし、やはりFace to Faceで話をして船主さんの思いを汲み取るということが大事だと感じています。社内的にはベテランが多くなっているので次世代を育てることも課題と認識しています。

菊池  従来型のファイナンス業務だけでなく、リスクはあるもののリターンも見込める船舶保有ビジネスを拡大したいと考えています。”リース会社だからこそできること”を展開していくことが生き残るためのキーファクターだと考えています。

落合 環境規制等により多様化していくお客様のニーズに対して、リース会社として培った”モノ”に関する専門性と、みずほグループとしての各種ファイナンススキームを駆使して、お客様のビジネスを支えていきたいと考えております。

坂本 現在入社2年目・39歳。年齢的に焦りを感じる事もありますが、15年間の川崎重工での経験を活かしつつ、今後はファイナンスの面で海運・造船業界のお役に立てる様に邁進する所存です。



――業界の方へのメッセージをお願いいたします。

黒田 世界中がコロナ禍で大変な状況の中、人々の生活や経済を支えるライフラインとして懸命に物流を守ってくださっている関係者の皆様に感謝すると共に心より敬意を表します。当部スタッフは「船が好き、海運業界が好き」というメンバーばかりで、お客様のお役に立てることが何よりの喜びと感じ、日々業務に当たっています。金融機能の提供のみならず、銀行と違い「船を持てる」機能を活かしたリース会社ならではの取り組みを推進するとともに、お客様に事業パートナーとして選んでいただける機会を増やしていけるよう、レベルアップを図っていきたいと考えています。引き続き我が国の海運を中心とした関係者のお役に立ちたいとの一念にて、部員一同、力を合わせて邁進する所存です。

 


【プロフィール】
(くろだ ひとし)
1991年(平成3年)明治大学商学部卒、興銀リース(現みずほリース)入社。
1968年生まれ、富山県出身。

(きくち ひさし)
1991年(平成3年)同志社大学経済学部卒、興銀リース(現みずほリース)入社。
1967年生まれ、山口県出身。

(おちあい のぶひこ)
1997年(平成9年)中央大学法学部卒、興銀リース(現みずほリース)入社。
1972年生まれ、埼玉県出身。

(さかもと なおあき)
2005年(平成17年)早稲田大学商学部卒、川崎重工業(造船)入社。
2020年 みずほリース入社。
1982年生まれ、大分県出身。

■みずほリース株式会社 (
https://www.mizuho-ls.co.jp/ja/

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