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【マリンネット探訪 第42回】
伊万里から世界へ
110年以上の歴史と挑戦が紡ぐ造船の未来
<
第556回
>2024年12月05日掲載
株式会社名村造船所
代表取締役社長
名村 建介 氏
――明治時代から110年以上の歴史ある造船所、株式会社名村造船所様の名村 建介社長です。名村造船所の概要・特色について、ご紹介をお願いいたします。
当社は1911年、名村源之助氏が大阪安治川河口にあった「上野鉄工所」の設備を利用して造船事業を創業しました。1913年に大阪木津川の難波島に移り「名村造船鉄工所」を設立。1931年には株式会社に改組し、株式会社名村造船所を設立しました。二度の大戦を乗り越え、戦後の復興と世界経済の発展に伴い、日本造船業の成長とともに、歩みを進めてきました。1970年代のオイルショックに至るまでの間、石油消費量の増加に伴い、当社建造船も徐々に大型化が進みました。立地上の制約から建造船の一層の大型化には対応しがたく、さらなる発展を求めて佐賀県伊万里市に拠点を設けました。伊万里事業所は1974年に竣工し、今年で50周年となります。
伊万里事業所では、ケープサイズバルカー等の大型バルカーを中心に、VLCC等の油送船に加え、近年ではVLGCを建造しており、グループの函館どつくでは、ハンディサイズバルカーやフェリーを建造しています。
伊万里事業所では、2000年代に西豪州積みの最大船型となる載貨重量25万トン型鉱石運搬船「WOZMAX(ウォージー. マックス)」の開発・建造を手掛け、国内外のお客様から大変高いご評価をいただきました。また、2018年には当社自社開発によるVLCCを初竣工させました。VLCCは伊万里事業所設立当時からの積年の夢でした。また、2009年には他社からの図面購入によってVLCCを手掛けておりましたが、自社開発によるVLCCを竣工させたことは、私にとっても感慨一入の出来事でした。開発・建造に携わった弊社従業員や協力会社の皆さんには大変な苦労を担わせることになりましたが、新造船需要・船価が低迷する厳しい事業環境の中でも、大きな達成感を得ることが出来ました。
LPG船に関しては、2000年台前半にセミレフ式を皮切りに初進出し、その後2019年にはフルレフ式の3万8,000立方メートル型LPG運搬船を建造するなど、中小型船型を段階的に建造してきました。
昨年(2023年)は、三菱造船様との技術提携により当社として初となるLPG二元燃料VLGC(大型LPG・アンモニア運搬船)を建造するとともに、LNG二元燃料大型石炭専用船にも取り組みました。次世代燃料船の建造に関しては、国内外の船主様や船社様の協力を得ながら、引き続き技術開発を進めている状況です。
――新造船事業では、今後の新造船需要の拡大に備えて建造量拡大の方針を示されています。今後の展開について聞かせいただけますでしょうか。
今後の燃料動向や環境規制対策を踏まえた環境対応船の建造においては、従来燃料船と比較して工期が長期にわたることから、
どのような船舶をどの程度建造するかによって、伊万里事業所全体での建造隻数が大きく変わってきます。現段階では、新燃料の動向が未だ定まっておらず、先行きを見通すことは非常に難しい状況です。しかし、何れにしても環境対応船の建造に向けて、いかにして建造量を拡大していくかが、今まさに問われています。
この対応策の一つとして、現在スマートファクトリー化を進めています。事業所内の情報をデジタル化することで効率的な工場運営を行い、同時に省エネ設備の導入も行っていく方針です。先ずは伊万里事業所から着手しており、今後は函館どつくでも同様の取り組みを進めていきます。スマートファクトリー化の実現により、工場全体の運営を見直し、生産効率を向上させることで生産量の拡大を図っていきたいと考えています。
――生産量拡大はスマートファクトリー化の実現で達成を目指すということですね。
それと人材確保です。伊万里事業所が位置する九州エリアは、少子高齢化に加えて、近年は半導体企業の集積による影響で人材確保が一層厳しくなっています。
――人材確保の課題について具体的な施策はありますか?
造船業はBtoB(ビジネス・トゥー・ビジネス)であることから、地元佐賀県内においても一般の方への認知は十分とは言えません。そのため地元メディアを活用しての情報発信や、工場見学会などを通じて、先ずは当社の認知度向上や造船所の魅力発信に努めていきたいと考えています。昨年10月には、コロナ禍後初の工場見学会を開催し、1日で7,000人もの方々に来ていただきました。将来的な人材確保を目指し、地元の方々に造船業への理解を深めてもらうため、今年も10月に工場見学を開催しており、昨年同様に多くの方々に見学していただきました。人材確保は一朝一夕とはいきませんが、前述のスマートファクトリー化も活用し、現在以上の生産量を生み出せる体制作りに取り組んでいきます。
また、日本造船業では、高い技術について所謂「匠」の世界を大事にする側面があります。「匠」の技術は重要な資産ではありますが、今後の人材不足が進む状況においては「匠」の技術を必要とする生産体制だけに頼るべきではなく、より多様な人材が対応できる生産体制を作ることが必要であると考えています。
外国人技能実習生の活用は勿論、造船業は女性従業員の少なさが課題であると認識していますので、女性が働きやすい環境の整備や活躍できる機会を増やしていく方針です。
――修繕事業の強みや今後の展開についてお聞かせください。
当社グループの重要な事業である修繕事業は、函館どつくと佐世保重工業で行っており、海上自衛隊の艦船や海上保安庁の巡視船などの官公庁船に加え、LNG船や客船などの修繕も手掛けています。近年、国内での修繕の需要が高まっているため、受け入れ態勢や対応力の強化が今後の課題です。また、米軍の艦船修繕への取り組みについても、当社グループとして検討を進めていく必要があると考えています。
――2023年には三菱造船と技術提携した御社初のVLGC、そして初のLNG二元燃料バルカーが竣工を迎えました。次世代燃料船に対する方針や今後の展開についてお聞かせいただけますでしょうか。
現在当社は、商船三井様、三菱造船様と共同でアンモニア燃料の大型アンモニア船の共同開発を進めています。これに限らず、難易度の高い案件に関しては、お客様は勿論のこと、外部からの技術導入や同業他社とのアライアンスなどの活用について積極的に検討していきたいと考えています。
未だ次世代燃料の決め手に欠く状況であることから、多くの代替燃料について研究を行わなければならず、更に情報収集を行い、常に最新動向を把握することも重要であると考えています。
――船主業に対する方針は?
船主業を拡大したい思いはありますが、先ずはお客様のニーズに応えることが最優先ですので、今後機会を見つけて検討していきます。
――これまでのご経歴についてご紹介をお願いします。
東京生まれ東京育ちで、大学では経済学を専攻していました。大学卒業後に当社に入社し、艤装課の船装担当として現場に配属されました。当時は現場の責任者から怒られながら仕事を習得する日々でした。毎月のように試運転乗船の機会があり、文系出身の私にとっては大変貴重な経験でした。その後東京で営業担当となりましたが、ご縁があって、タイの修繕工場UNITHAI SHIPYARD & ENGINEERING LTD.(以下、ユニタイ)に出向しました。ユニタイでは、現地の人々のアグレッシブな姿勢や上昇志向に感銘を受けると同時に、自分自身に危機感を抱きました。彼らの熱意を目の当たりにし、日本人や日本企業がグローバルな競争で遅れを取らないためには、より一層の努力と変革が求められると強く感じました。
そのような思いもあり、出向を終えてから会社を休職し、本格的に経営学を学ぶためにボストン大学経営大学院のMBAプログラムに留学しました。帰国後は、大阪本社の経営業務本部に配属となり、数年間管理部門で経験を積みました。
2010年に東京へ戻り、当社の創業100周年を迎えた2011年に社長に就任しました。現会長で前社長でもある父から「お前がやるしかない。」と言われ、社長のバトンを受け取りました。父はもともと商社の船舶部出身で、子供の頃から家庭内には“船”の雰囲気が漂っていましたが、私自身が造船業の経営を継承することになるとは考えてもいませんでした。しかし今振り返ると、父の影響を少なからず受けていたのかもしれません。
船にまつわる思い出としては、小学2年生の頃、乗り物に憧れていた私は、父に頼んで船に乗せてもらうことになりました。フェリーなどの客船に乗ることを期待していたのですが、予想に反して初めて乗ったのはタンカーでした(苦笑)。
――今日に至るまで、特に苦労されたことはありますか?
これまでを振り返ると、日々の仕事に必死に向き合い、苦労と感じる余裕さえなかったことを思い出します(苦笑)。某海外船主向けのスエズ型タンカー建造では、夜中まで現場が稼働し、工程の混乱など大変な状況に直面することもありました。管理部門としてその対応に追われる中で造船ブームが訪れ、需要増に応えるための大型設備投資、函館どつくや佐世保重工業のグループ化、そしてリーマンショック以降の長期にわたる不況など、特に2000年以降は様々な出来事が重なり、目まぐるしく時間が過ぎていきました。
――人生の転機についてお聞かせください。
ユニタイでの勤務経験です。現地で働く人たちの熱意、特に彼らの上昇志向には本当に強い感銘を受けました。それまでは、所謂典型的な日本人の若者として、ある意味では冷めた視点で物事を見ていた自分に対して、生きる姿勢とは本来こうあるべきだと実感させられる貴重な経験でした。
――「座右の銘」についてご紹介をお願いいたします。
「座右の銘」と言って良いのかわかりませんが、「ノーペインノーゲイン(No Pain, No Gain)」です。この言葉には、努力や苦労なしには成果を得ることはできないという意味が込められています。苦労を重ねることで得られる成果があり、苦労なしには何も成し遂げられないと考えています。これまで多くの苦労がありましたが、その結果として得られたものは、私にとってかけがえのないものばかりです。
――最近感動したできごと、または夢や目標について教えてください。
最近ではありませんが、2018年に当社初の自社開発VLCCが竣工した時の感動は今でも忘れられません。いつか伊万里で建造したいという強い思いがあり、それが実現した時の嬉しさは格別でした。
当時は鋼材価格の高騰など厳しい環境にも直面し、現場には多くの負担をかけてしまいましたが、まさに夢を達成した瞬間でした。また、昨年初めて建造したVLGCについても、手前味噌ではありますが、弊社の設計や現場等関係者の工夫や努力に大変感激しました。
今後は、将来にわたって競争力のある造船所をどのように具現化していくかが課題であり目標でもあります。
プライベートでは、下の息子が野球でがんばる姿にいつも感動しています。一緒にバッティングセンターに行くなど、これからも息子たちと過ごす時間を大切にしながら、その成長を見守っていきたいと思います。
――思い出に残っている「一皿」についてお聞かせください。
伊万里にも美味しいお店はたくさんあり、そして、東京にも素敵なお店がたくさんあるのですが、実は、食事や料理、味にとりわけ強いこだわりがないんです。”この店のあの料理”というように限定することは難しいですね(苦笑)。
――おすすめのお店が知りたかったので、ちょっと残念です(泣)。特に美味しかったと感じたことはありますか?
特に美味しいと感じるのは、食事というほどのものではないのですが、年末に東京事務所の会議室で行う納会でのお酒と食事です。総勢30名ほどのメンバーが集まり、ケータリングや軽食を囲んでその年を振り返ります。社内の皆と共に過ごすその時間こそが、何よりのご馳走だと感じます。
ちなみに、食事という点では、時々自宅で料理をすることもあります。先日韓国へ出張した影響もあり、動画を見ながらプルコギにも挑戦しました。
――心に残る「絶景」について教えてください。
やはり2018年の当社自社開発VLCCの竣工式です。今でも当時の光景が目に焼き付いています。
【プロフィール】
名村 建介(なむら けんすけ)
1973年生まれ 東京都出身
1997年3月 慶應義塾大学 経済学部 卒業
1997年4月 株式会社名村造船所 入社
2003年 米国ボストン大学経営大学院(MBA)修了
2004年 経営業務本部 経営管理部長 就任
2005年 取締役 就任
2010年4月 代表取締役副社長 就任
2011年4月より現職
■株式会社名村造船所(
https://www.namura.co.jp/ja/index.html
)
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