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【マリンネット探訪 第50回】
熱・水・環境ベストパートナー
ボイラ事業から広がるトータルソリューション
<
第564回
>2025年06月02日掲載
三浦工業株式会社
代表取締役 社長執行役員 CEO兼CTO
米田 剛 氏
――1959年の設立以来、ボイラの開発、製造で培ったノウハウを基に、舶用製品以外にも多彩な製品やサービスを展開されている三浦工業株式会社様の米田 剛社長です。三浦工業の概要・特色について、ご紹介をお願いいたします。
当社の起源は、1927年に愛媛県松山市で精麦・精米機の製造・販売を目的として創業した三浦製作所に遡ります。その後、1959年に三浦保が株式会社三浦製作所を設立し、精麦機とこれに必要なボイラの製造を開始しました。当社の主力製品である「貫流ボイラ」は、設立と同時期に製造・販売を開始し、当時の法規制の緩和によって市場での普及が加速しました。通常のボイラは、有資格者のボイラ技士による運転や定期検査が必須ですが、貫流ボイラは安全性が高く、運転においても省人化が可能であることから、安全性とコストメリットを評価いただき、多くのお客様にご利用いただくことができました。また、ボイラのみならず周辺機器である水処理装置や食品機械、コンプレッサなども展開するようになり、ボイラを軸としながらも事業の多角化を進めてきました。
当初は町のクリーニング店や豆腐店などに多く導入いただいていましたが、
高出力化・効率化が進み、店舗のみならず大規模工場への複数台設置・最適運転の実現によって販売数も増加し、現在では国内における貫流ボイラのシェアは約60%を占めています。
さらに当社は、製品・システムの提供に加えて、故障前のビフォアメンテ(予防保全)を重視したメンテナンスサービスにも注力しており、ワンストップサービスを提案しています。
舶用事業は、設立から8年後の1967年に開始しました。当社が今治市に隣接するという地の利もあり、近隣の造船所様からのご要望を受けて船舶用ボイラの製造を開始し、以来、船舶向け補助ボイラの製造を中心に事業を展開してきました。船舶用ボイラでは、水管式と煙管式を製造しています。船舶用ボイラは、船舶の燃料油類や生活用水、船種によっては荷役の加温に必要不可欠な装置であり、船上の様々な活動を支えています。また、ボイラのほかにもバラスト水処理装置や舶用造水装置、焼却炉など、幅広い製品を取り扱っており、船上での快適な生活環境の維持や、環境負荷低減といった課題解決にも取り組んでいます。
――日本トップシェアの搭載数を誇る舶用補助ボイラの他にもバラスト水処理装置など、多数の舶用製品を展開されています。御社の舶用製品の強さの理由はどこにあると分析されていますか。
船舶用ボイラにおいては、前述のとおり50年以上の歴史がありますが、地元の船主様や造船所様のお力添えもあり、当社製品がブラッシュアップされ、シェアの拡大につなげることができたと考えています。陸上とは異なる環境下(揺れ、水の管理など)で稼動することを前提に、船上での稼動に適したものづくりを行ってきました。船は一つの街の縮図のようなものであり、ボイラだけでなく、その周辺の焼却炉や造水装置などと併せてトータルソリューションを展開してきました。また、環境規制強化に伴い、2014年にはバラスト水処理装置の販売も開始しました。今後も船上に欠かせない製品の安定供給、加えて脱炭素化にも貢献できるよう、当社としてできることを増やしていきたいと考えています。
当社は製品そのものに加えて、機器導入後のメンテナンスにも力を入れており、フィールドエンジニアによる訪船対応によってワンストップメンテナンスサービスを提供しています。日本国内6拠点に加え、海外では、舟山、南通、台北、シンガポール、アムステルダム、ヒューストンにもサービス拠点を展開しています。また、2025年5月にはトルコ共和国イスタンブールにもサービス拠点を開設しました。陸上と同様、船上においてもビフォアメンテナンスを重視し、きめ細やかな対応を行っています。本船の機器状態の把握や定期点検なども丁寧に取り組み、万が一の故障時には、迅速かつ的確な対応を心掛けてきました。この積み重ねが、お客様からの信頼につながっていると考えています。
――2024年7月には、御社の舶用IoTアプリケーション「i-MITEC(アイミテク)」が、日本海事協会(NK)の「イノベーションエンドースメント」の製品・ソリューション向け認証を取得されました。現在の導入状況や、御社のアフターメンテナンスにおける特長をお聞かせください。
近年、海上の通信環境の改善やDX(デジタルトランスフォーメーション)化の流れも受けて、船舶分野においても通信機能を活用して機器同士を接続してサービス化する動きが加速しています。
このような背景から、新たな製品(アプリケーション)として、「i-MITEC」の開発に取り組みました。「i-MITEC」は、“お客様の仕事の無駄を省く三浦工業のIT”という意味で、“i”は「人」を指し、当社が「人」を大切にする企業であることを示しています。そして、“MITEC”は「
M
iura
IT
E
fficient for
C
ustomer」の頭文字です。
この「i-MITEC」によって、通信機能を搭載した舶用補助ボイラ、バラスト水処理装置などの機器から、クラウド環境経由で運転データを収集・蓄積することが可能となります。さらに、蓄積データとフィールドエンジニアによる分析を組み合わせることで、トラブルの予防に効果的な運転方法を提案することができます。船員・工務監督・当社のメンテナンス担当者が同じ情報を共有できるため、計画的な保守を促すメンテナンスカレンダーや、スケジュール管理機能によって、機器の健全な状態維持に寄与します。導入数も着実に増えており、今後も多くのお客さまへの提案を通じて、さらなる拡大を目指していきます。
――これまでのご経歴についてご紹介をお願いします。
出身は愛媛県松山市です。子供の頃は野球少年で、高校生まで野球を続けていました。大学入学後も野球部に入部しました。
――子供の頃から学生まで野球一筋だったのですね。
ええ、しかし、当時若者の間でバイクが流行っていて、私もバイクにハマってしまいました。オフロードの方です。
―― 一般道ではなく、山道や林道など、舗装されていない道を走る、かなりハードなタイプのバイクですね。野球部を辞めてバイクサークルなどに入られたのですか?
部としての活動は無かったのですが、仲間と集まってオフロードレースに出場していました。遠方での大会にも参加するため、移動用にワンボックスカーを購入し、近畿や九州の大会にも遠征していました。レースは大学4年生の初め頃まで続けていました。
――大学生活ではバイクに熱中されていたとのことですが、進路はどのように考えていましたか。
将来は機械系の技術者として働くことを目指し、愛媛大学農学部に進学して農業機械を専攻しました。私が就職活動をしていた当時はバブル崩壊直前の売り手市場という背景もあり、企業からの推薦枠の一社だった当社への入社を決意しました。入社後はボイラ担当の技術職に配属され、当時は夜中まで実験をすることもあり体力的にハードでした。しかし、野球部で鍛えられた甲斐あって、無事に乗り切ることができました(苦笑)。その後は水処理装置の設計を17年ほど担当しました。
2010年にはアクア戦略統括部が新設され、当社としてボイラ以外の事業を強化する体制が確立されました。私は同部の統括部長に就任し、技術のみならず営業の責任者も兼務することになりました。東京への赴任も決まり、新たな環境で未経験の営業職を担当することに不安もありましたが、営業経験ゼロの私が先ずメンバーに伝えたのは、「営業面では十分な力になれないかもしれないが、技術面での提案やサポートは何でも頼ってほしい」ということでした。そして、水処理分野における新規事業を推進すべく、チャレンジングな目標を掲げて実績の積み上げに取り組みました。当時は慣れない営業現場にも積極的に足を運び、現場の声に耳を傾けながら、目標達成に向けて粘り強く取り組みました。
2019年6月には当時連結子会社であったアイナックス稲本株式会社へ出向しました。同社は、ホテルや病院向けのリネンサプライ会社に業務用洗濯機や乾燥機を販売するランドリー事業を手掛けていますが、当時はプロパーの経営陣が高齢化していたこともあり、そのサポートのために会長として3年間、社長として1年間在籍しました。
2023年6月に三浦工業に戻り、技術統括本部長としてそのまま技術畑で腰を据えるつもりでした。しかし同年年末の最終営業日に社長就任の話あり、一旦「私には無理です。」と断りましたが、年末年始にじっくりと考え、最終的に受ける決意をしました。
――社長に就任して1年が経とうとしていますが、社長業はいかがですか?
技術職としての経験が長かったこともあり、社内外に向けた発信活動や取材対応など、慣れないことが多いです。何より不便に感じるのは、大好きな車の運転をする機会が減ってしまったことです(苦笑)。
――ストレス解消法は?
地元の馴染みのお店で食事を楽しんだり、長期休暇が取れた際には国内旅行をしてリフレッシュしたりしています。
――印象に残っている仕事は?
技術職として、これまでに多くの製品開発に携わってきましたが、特に印象に残っているのは、水処理機器の研究開発のチームリーダーとしてDOR(脱酸素装置)を開発した経験です。ボイラは釜や配管が鉄製であるため、水に含まれる酸素が錆(腐食)の原因となります。DORは、この酸素を除去することで腐食を防ぐ装置です。製品化の直後は、想定外のトラブルが相次ぎ、顧客対応や修理対応に追われる中で、関係者の皆さまには多大なご迷惑をおかけしました。それでも、改善を重ねて無事に製品を軌道に乗せることができたことは、大きな達成感を得るとともに、自分自身の成長にもつながる貴重な経験となりました。
――人生の転機についてお聞かせください。
2010年に営業の部署へ異動したことです。入社以来、技術一筋で働いてきた私にとって、全く新しい領域での挑戦でした。戸惑いもありましたが、仲間との信頼関係に支えられ、視野が大きく広がった経験でもあります。
もう一つは、2019年にアイナックス稲本へ出向したことです。同社は、ホテルや病院向けのリネンサプライ事業者に対するランドリープラントのエンジニアリングを展開しており、私が会長に就任した当時は、インバウンド需要の拡大を受けて売上も大きく伸びていました。しかし2020年以降、コロナ禍で売上が大きく落ち込み、厳しい事業環境が続きました。社会全体が大きく変化する中、私自身、現状維持への危機感を感じ、組織や製品開発も変化する必要があると考えました。当時グループ会社ではあったものの、社風や社内の考え方は三浦工業とは大きく異なっており、簡単にはいかない場面も多くありました。特に私が強く意識していたのは、「三浦工業ではこうしている」といった発言を極力控えることです。相手の立場や価値観を尊重しながら、従業員一人ひとりの思いに耳を傾け、最善の方法を模索する日々でした。
――「座右の銘」についてご紹介をお願いいたします。
「熟慮断行」です。ものごとを進める際は、あらゆる可能性を想定し、不足が無いよう深く考えたうえで実行することを大切にしています。心がぶれないように決めるためには、じっくりと考える必要があり、考え抜くことが必要です。そして、一度決めたら思い切って進むことを信条としています。
――最近感動したできごと、または夢や目標について教えてください。
仕事における夢・目標は、国内外を問わず、省エネ・脱炭素・人手不足といった社会課題に対応するトータルソリューションを、さらに拡充・進化させていくことです。
また、陸上だけでなく、船舶業界においても、船主様や造船所様をはじめとする業界の皆さまから信頼され、必要とされる存在になっていきたいと考えています。
プライベートでの目標は、年に1度北海道旅行に行くことです。北海道は大好きな場所で、妻や家族と何度も訪れています。新婚旅行も北海道でしたが、2週間の旅行中、初日と最終日だけホテルを予約し、それ以外は宿泊先も決めずに、レンタカーで気の向くまま各地を巡りました。当時はカーナビも無く、妻が助手席で地図を広げながら、まさに行き当たりばったりの旅でした。特に印象に残っているのは、「船長の家」という漁師さんが営む旅館でしたが、新鮮な海の幸や蟹がとても美味しかったです。
――思い出に残っている「一皿」についてお聞かせください。
毎年訪れている北海道の中でも、特に小樽のお寿司屋さんがお気に入りです。
地元松山では、「炉端食楽 阿吽」のカツオの塩たたきがおススメです。料理に合わせた日本酒も楽しめるので、至福のひとときを味わうことができます。家族や友人とよく訪れる大切な一軒です。
――心に残る「絶景」について教えてください。
北海道の中でも特に美瑛が好きで、丘陵地の美しさに惹かれて何度も足を運んでいます。
【プロフィール】
米田 剛(よねだ つよし)
愛媛県出身
1991年3月 愛媛大学農学部 卒業
1991年4月 三浦工業株式会社入社
2012年7月 同社 執行役員 アクア事業本部副本部長 環境事業本部副本部長
2016年4月 同社 執行役員 アクア事業本部長 環境事業本部長
2016年6月 同社 取締役 常務執行役員 アクア事業本部長 環境事業本部長br />
2017年4月 同社 取締役 常務執行役員 アクア本部長
2019年6月 同社 取締役 常務執行役員
アイナックス稲本株式会社 代表取締役会長
2020年4月 三浦工業株式会社 取締役 常務執行役員 ランドリー事業推進本部長
アイナックス稲本株式会社 代表取締役会長
2021年4月 三浦工業株式会社 取締役 常務執行役員 ランドリー事業推進統括本部長
アイナックス稲本株式会社 代表取締役会長
2022年6月 三浦工業株式会社 取締役 常務執行役員 ランドリー事業推進統括本部長
アイナックス稲本株式会社 代表取締役 社長執行役員
2023年6月 三浦工業株式会社 取締役 常務執行役員 CTO 技術統括本部長
生産統括本部長 舶用事業統括本部長
2024年4月 同社 代表取締役 社長執行役員 CEO兼CTO (現職)
■三浦工業株式会社(
https://www.miuraz.co.jp/
)
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